INTERVIEW

代表取締役社長インタビュー

浅香 彰彦
Akihiko Asaka
1987年電通入社、中部支社配属
東京本社にて営業局、地方創生室室長を経て、
2018年電通沖縄常務取締役
2019年電通沖縄専務取締役、
2022年1月電通沖縄代表取締役社長執行役員就任

電通グループの沖縄営業所としてスタートした電通沖縄は、2022年1月に24周年を迎えました。アジアの玄関口として世界と日本をつなぎ、観光地としても大きな可能性を持つ沖縄で、さらなる新しい課題解決に取り組み、沖縄の発展に欠かせない存在でありたいと尽力する電通沖縄。その代表取締役社長執行役員・浅香彰彦さんに、電通沖縄が目指す未来、そして、ともに未来をつくるために必要な人材について訊きました。

浅香 彰彦

INTERVIEW.

沖縄県内だけでなく、日本と、
そして世界とをつなぐ役割を果たす。

浅香 彰彦

- 浅香さんは、2022年1月より専務取締役から代表取締役社長執行役員に就任されましたが、沖縄にいらっしゃる前はどのような経歴だったのですか。

浅香 沖縄に来る前は、東京本社で地方創生室の室長をやっていました。地方創生室の仕事で、日本中多くの地方に行きましたが、地方での仕事はやはり面白いんですよ。それぞれの街によって個性が違っていて、景色も違う。その中でも、沖縄ほど元気なところはないなと思っていました。私自身、沖縄の魅力に惹かれ、個人的にもたびたび旅行で訪れるほど、沖縄が好きだったんです。
今、沖縄に来て約4年になります。実際に住んでみると、訪れるだけでは気づかなかったことがたくさんあることにあらためて気づきましたね。「沖縄イコール、青い空、青い海」という印象が強いですが、中に入ると、それだけではない、沖縄の文化や歴史の深さを感じますし、食文化も多様性があり、これほどに豊かなのかということを知りました。それは日々暮らしてみてこそわかることだと思います。
たとえば、沖縄は暑いから行きたくないという人もいるんですよ。だからと言って、冬の沖縄に行くなら、どこか温泉宿に行きたいという人も多い。だけど、冬には冬の沖縄の良さがあります。冬に沖縄に来たいと思ってもらえるには、自分たちが冬の沖縄の魅力を知らなくては伝えられないんです。

- その両方を知っていることは、仕事の上での強みだと思います。

浅香 そうだと思います。それこそが電通沖縄の強みでもあると思うんです。電通沖縄は、沖縄で生まれ育った社員もいれば、いろんな地域から来ている社員がいます。県内の人たちの気持ちもわかるし、県外の人たちの気持ちもわかる。さまざまなインサイトを持つという意味でも、このような多様性のある人材が集まっていることは我々の会社の一番の強みです。

- 沖縄において「電通沖縄」はどのような役割を果たしていきたいとお考えですか。

浅香 沖縄において我々がいる存在意義とは何か、そのことをつねに考えていくことが大事だと思っています。電通沖縄にはさまざまな人材がいると言いましたが、沖縄県内のつながりはもちろん、県外との連携も強く、しかも海外、特に沖縄はアジアと近く、日本と世界をつなぐ場所です。県内だけでなく、県外、そして世界とつないで、そこから新しい仕事を、沖縄ために、沖縄の企業のみなさんのためにつくっていくことが我々の役割だと思っています。

INTERVIEW.

一人ひとりの個性をぶつけ合えるからこそ、
生まれてくる可能性が広がる。

浅香 彰彦

- そういう中、電通沖縄はどのような人材を必要と考えていますか。

浅香 コロナ禍の影響によって働き方も大きく変わりましたし、リモート化が進んだことで、都市に集中する働き方も変わっていくだろうと思います。そうすると新しいコミュニケーションのあり方も増えていくでしょうし、沖縄はそれがつくれる場所だと思うので、これからウィズコロナの状態で何ができるか、ともに考え、動ける人が必要です。「新しいことに柔軟に対応でき、新しい発想を持ってチャレンジできる人」。そして、沖縄はまだデジタル化が進んでいないところも多いですから、デジタル領域に強い人材も採用していきたいと思っています。

- 電通沖縄が掲げるスローガンに「Think」「Link」「Change」という言葉があります。まず、浅香さんが考える「Think」の大切さを教えてください。

浅香 電通グループは名刺の裏の色を100色の中から選ぶことができるんです。それは、人それぞれ個性の色。自分の想いを大切にして、そういう一人ひとりの個性、意見をしっかりぶつけ合えるからこそ、生まれてくる可能性が広がると思うので、他の誰かに迎合することなく、自分の考え、個性を持ってほしいなと思っています。

- 続く、「Link」は?

浅香 我々の仕事は、いかに人と人のつながりをつくって、新しい仕事を増やしていくかです。人と関係を持つことによって、これまでにはない新しい視点が生まれてくるので、できるだけいろんな人と連携していってほしいと思います。それはたとえば日常にもあって、食事する所でも同じところに行きがちになりますが、違う店に行くと、違うことを感じることができたり、新しいことを覚えますよね。そういうことの積み重ねが大事だと思います。と同時に、一人の人との接点を深めていくことも大事で、そうすることで深みが増していく。深さと広さ、その両方を身につけることが大切だと思います。
そして「Change」。実は「Change」が一番難しいんですよね。自分自身もそうですけど、新しいことにトライすること、いわゆるチャレンジはそんなに難しくないんだけれど、「変わる」ことは相当意識しなくてはできないこと。だからこそ、あえてスローガンに入れています。だけど、ただ変わればいいというものではなく、同じところにとどまることなく、変わり続けることを意識してほしいと思っています。

浅香 彰彦

INTERVIEW.

沖縄に注目が集まる2022年、
新しい発想で新しい仕事をつくっていく。

浅香 彰彦

- ご自身が仕事をする上で大切にしているモットーはありますか。

浅香 私自身は「有言実行」という言葉を大事にしていますね。この言葉はかなりプレッシャーになる言葉でもあるのですが、そういう気持ちで物事に取り組まないと絶対に実現しないので、やると決めたことは何が何でも達成するという気持ちを持っていたいと思っているんです。
我々の仕事は、他の業種とは違って仕事の領域が決まっていないので、自分がやりたいと思ったことを実現することができるんです。実際、若い社員たちは、誰に会いたいとか、誰と仕事したいとか、そういうことを実現してきていますから、その意識を強く持って取り組んでもらいたいと思います。

- 2022年は沖縄が注目されていく一年になると思います。あらためて沖縄の可能性をどう感じているかお聞かせください。

2022年、沖縄は本土復帰50周年を迎える大きな節目に当たります。NHKの連続テレビ小説の舞台も世界自然遺産に登録されたやんばるが舞台となりますし、世界のウチナーンチュ大会も開催されるなど、2022年は沖縄イヤーになり、日本中から注目される年になると思います。実際、沖縄全体で元気な方向に進んでいこうという気配ももうすでに感じています。
だからこそ、電通沖縄に頼むとよい仕事をきちんとやってくれる、という信頼を重ねていきたいと思っているんです。新しい発想で新しい仕事をつくっていって、それをきちんと実行する。基本中の基本ですが、決して簡単なことではありません。だからこそ、そのことをあらためてしっかりとやっていきたいと思っています。
私自身、仕事をしていて一番嬉しいのは、「ありがとう」と言ってもらえた時なんですね。我々の仕事は人と人との間にコミュニケーションをつくっていくことですから、もちろん大変なことも多いですが、その仕事が難しい仕事であればあるほど、その言葉を言われた時はとても嬉しいんです。 それもすべて沖縄の未来のために。これから我々、まだまだ、沖縄のみなさんのためになれるよう、沖縄の人々が元気になれる仕事を増やし、有言実行の精神で、さらなる貢献をしていきたいと思っています。

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