INTERVIEW
電通沖縄で働く「人」
コーポレート・デザイン部
→沖縄のウェブマーケティング会社
→2019年電通沖縄に入社
Yさんが所属するコーポレート・デザイン部の仕事は、経理、人事・労務、総務といった業務全般。最新の情報を共有できる電通グループだからこその魅力を仕事に生かし、新型コロナウイルス対策においてもいち早くその仕組みを導入するなど、社員が働きやすい環境を作っていくYさんの仕事について伺いました。

QUESTION.
どのような経緯で電通沖縄に入社されたか教えてください。

私は生まれも育ちも横浜で、仕事は東京で総務の仕事をしてきたのですが、妻が沖縄出身ということもあり、東日本大震災をきっかけに、2011年に沖縄に移住しました。震災時、子どもがまだ幼く、上の子が3歳で、下の子が生まれたばかりだったこともあり、これから子どもをどう育てていこうかという妻の不安もあって、私自身も妻の故郷である沖縄で暮らしてみたいなと思っていたので、沖縄に移住を決めたんです。
移住後は、沖縄のウェブマーケティングの会社に就職し、そこで8年ほど働いた後、労務関係や人にまつわる仕事をもっとやってみたいと思うようになり、県内でそういう仕事ができるところで、かつ、東京とのつながりのある、より高い知見を持っている人たちと仕事ができたらと、2019年に電通沖縄に転職しました。
QUESTION.
コーポレート・デザイン部とは、どのような仕事をする部署なのですか
大別すると、経理的な仕事と、人事・労務的な仕事と、総務的な仕事となります。だいたい、経理が6、人事・労務が3、総務が1、そんな配分です。幸いにも、コーポレート・デザイン部の仕事のうち、半分以上は東京の電通グループ内にある関連会社に支援を受けています。例えば経理であれば、会社の事務周りを業務委託してくれる電通コーポレートワンという会社との連携があったり、また、IT周りであれば、電通国際情報サービス(ISID)というグループ会社から支援を受けています。これらは電通グループのスケールメリットだと思うのですが、グループ内で支援を受けている内容を、電通沖縄という会社でどう実践するか、維持管理していくか、ということがコーポレート・デザイン部の主な仕事内容です。
電通沖縄自体は、社員40名弱の小さな会社ですが、電通グループの一社なので東京とアクセスできるというところが非常に魅力で、そこが入社を決めた動機のひとつです。やっぱり沖縄という土地柄、東京と近いようで遠くて、東京の方が情報も多いですし、学びの機会も圧倒的に多いですよね。やはり当社は、常に新しい情報が入ってくるし、情報共有が常になされているので、私の担当領域である人事・労務や経理的なものの最新情報もキャッチアップできるんです。それでいて沖縄なんですよ。沖縄にいながら東京の仕事ができて、かつ、沖縄のために仕事ができる。これは東京とのつながりがある電通沖縄にいるからこそだと強く思います。
QUESTION.
仕事の上で大切にしてる事は何ですか?
ただただ、目の前の働いている方のために尽くす、ということ。特に私が関わっている領域の中でも、人事・労務の仕事は人とのつながりがありますので、いわゆる対人的な感情や理屈では言い表せないもの、杓子定規にはできないこと、そういったことも多いです。正直、ストレスが溜まることもありますが、そうはいっても同じ電通沖縄という船で、Think, Link, Changeという行動指針を持って向かっている仲間なので、私心に囚われず、会社の目指している方向に向かって皆さんが進んでいけるように愚直にやっていく、という感じですね。
また、私は「凡事徹底」という言葉が好きなのですが、どんなにつまらないことでも心を込めて丁寧にやるということを大切にしていますね。それこそ、この仕事にはその姿勢が必要だと信じています。誰も見てないけどゴミがあったら拾う、みたいなことですね。誰も気にも止めないし、別に拾わなくてもいいのかもしれないけれども、でも拾う、その姿勢を大切にしています。
QUESTION.
仕事をしていく中で印象に残っていることはありますか。

最近で言うと、新型コロナウイルスの対応全般ですね。それが印象的かつ重要な仕事だったと思います。2020年1、2月くらいからコロナが出てきて、東京の方はいち早く新型コロナウイルスの対策をしますということで動き出していたんです。それに当社も倣って動き出してはいたのですが、やはり、今までコロナ以前のルールで仕事をしていたし、どちらかと言うとアナログ的な部分が残っている会社だったので、何か申請する時に紙で申請書を作って、そこにハンコを押して上司に渡したり、給与明細も紙で渡したり、例えばファックスが届いた時もそれをオフィスに取りに行くという形が続いていました。ただ、2020年3月、リモートワークで仕事することが決まったので、私が上司と一緒に、電通沖縄の新型コロナウイルスの対策本部の事務局をやることにして、代表取締役や本社の対策本部の方々と連携し、紙申請をなくして、それらをクラウド上で完結するといった仕組みをいち早く導入するなど、オフィスにいなくても仕事ができるような仕組みをつくりました。
QUESTION.
スムーズに進みましたか?
今まで馴染んでいたやり方をクラウドでやるというのは、最初は難しかった部分もありましたが、幸いにも当社はコロナ禍前から1人1台パソコンがあって、本社基準で作られているところもあるので、基本的には皆さん慣れていて、比較的スムーズに移行できたと思います。
あとは安全衛生的なことに関しても注意を払ってきました。やはり人数が少ない会社なので、万が一クラスター感染が発生した場合、会社の機能が麻痺してしまうという強い危機感があったんです。まず、会社の仕組みとして働くためのルールを作り、万が一の時のマニュアルも私がつくって、感染者が発生してもすぐに対処できるようにしました。あとは、毎日1回、すべての社員が体調の報告をし、それを上司がまとめて対策本部に報告するという仕組みもつくり、これは現在も続けています。このような徹底した対策があることで、社員も安心できますからね。
QUESTION.
仕事とプライベートはどのように分けられていますか。
具体的に言うと、今は、週に3回会社に来て、週に2回自宅で仕事をするという働き方をしています。9時半から17時半が会社の所定の時間ですが、平均して18時半とか19時過ぎに帰る終業するような感じですね。
子どもも大きくなって、今、ちょうど下の子が中学受験で上の子が高校受験なんですね。それで、去年から塾への送迎を妻と私とでやっていて、子どもを塾から迎えるため、僕も早く帰らざるを得ない状態になり、以前よりは残業が少なくなって、早く自宅に戻るようになりました。在宅の時は比較的時間の融通が効くところもあるので、フレックスタイム制度を活用して、できるだけ朝早くから仕事をはじめて夕方早めに終えて家族と過ごすことが、以前に比べたらできるようになりました。このように働き方が柔軟なところも電通沖縄の魅力だと思いますね。

QUESTION.
電通沖縄にはどんな休暇制度があるのですか?

当社では従業員だけでなく、その家族をサポートする休暇制度も充実してます。例えば私も利用をしていますが、小学校6年生までの子どもを持つ社員には、こども成長休暇というのがあるんです。例えば入学式、卒業式、授業参観、運動会、学習発表会といった子どもにまつわるイベントがある日に休みを取れる。これが年に何日か設定されていて、これも給料が出ます。あとは未就学児を看護するための休暇ですね。風邪を引いた時、またインフルエンザの予防接種があったりなどでどうしても付き添いが必要な時には休むことができます。そういう意味では、お子さんを育てながら仕事をする上での様々な配慮がある会社だと思いますね。
他に、新型コロナの関係で私の専門領域でやったのはリモートワーク手当です。今年の6月からはじめました。在宅勤務している時、例えば電気やインターネットを使っているんですけど、そこが正確に費用としては出しにくいですよね。なので、そこは皆さんが負担するということを最初は決めていたのですが、リモートワークが長期化してくるにあたって、会社で仕事をしている人と自宅でしている人の経費に不公平感が出てくるので、本社からの情報や、社員のヒアリングを行い、リモートワーク時にかかる費用を補助するための手当てを設けました。これは直近の大きな仕事ですね。これは本社では既にやっていたことで、その本社モデルを沖縄にカスタマイズした形ですが、東京の電通グループの良いものをどんどん取り入れられることも当社の強みなのかなと思います。
QUESTION.
働きやすい環境と、同時にそれができる仕組みが整っているんですね。
そうですね。当社は小さい会社なのでアットホームで、仕事やプライベートに関わらず、何か困ったことがあったらみんな助けてくれたりする、そういう家族的なあたたかさもあります。それと同時に、会社の制度としても手当が出る。何かやりたいと思うことに対して支援をしてくれるんです。例えば資格取得する時に補助が出たり、年間で上限額はありますが、自分の役に立つ本であれば書籍購入の補助もあります。そういう人のあたたかさもあれば、仕組み上の支援があるという会社は他になかなかないのかなと思うので、そういった意味では非常に働きやすい環境にあると思いますね。